「タイルモザイク」
こんにちは!作業療法学科の玉利です。
作業療法学科2年生は,今日から新しい授業が始まりました。「基礎作業学Ⅲ」という授業です。最初の授業は,臨床で作業療法をされている卒業生の方に,講義に来ていただきました。このように学校では,作業療法学科の内部教員だけではなく,卒業生や,臨床実習でご協力いただいている病院・施設のセラピストにも授業に来ていただいています。
今日は,タイルモザイクを作製します。タイルモザイクは,キッチンや,浴室などに使われているタイルを,パズルのように組み合わせて作品を作ります。

作業療法では,治療手段としてタイルモザイクを使います。
単純な工程であり,だれでも取り組みやすい活動で,バリエーションが豊富,年齢・性別,疾患に限定されない作業活動,楽しみや趣味として仕上がりがきれいで,失敗の可能性が低い,材料も入手しやすい活動です。


失敗しない作業活動はとても重要です。障害を持つことになり,いろいろな事ができなくなってしまった方が,この活動をすることによって,自分はまだ,こんな事ができるんだと,自尊心を回復させることができます。
もちろん,つまむ力や,細かい動きの回復,見ながら思ったところへタイルを動かすことができるようになったり,集中力や,活動を一定時間続けることができるようになったり,作品が完成することで達成感を感じ,じゃあ今度はこんなこともしてみようと感じていただけるようになったりします。
作業療法では,こんなことを考えながら,いろいろな作業活動を治療手段として使っています。
鹿児島医療技術専門学校の作業療法学科ではたくさんの演習・実習を講義に取り入れています。
オープンキャンパス等で見学に来てみて下さい