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共通目標(PT・OT合同勉強会)

こんにちは!作業療法学科の藤田です。
医技専では、多くの学生が医療や介護に携わる専門職になるべく日夜学んでいます。
理学療法士と作業療法士もそうです。
リハビリテーションにおいて理学療法士と作業療法士は車で言えば両輪の関係にあります。それぞれが強みとする専門性を発揮して、患者さんの回復や生活の再建を促進します。

つまり、支援の「最終目標は一致」しているのです。

もう少し具体的に話します。
理学療法士(PT)の主な役割は、病気やケガなどで身体の基本的な動作(寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩くなど)が困難になった人に対し、運動療法や物理療法を用いて、基本的な身体機能の回復を目指します。筋力や関節の動きを改善し、再びスムーズに動けるようにサポートするのが主な役割です。

作業療法士(OT)は、理学療法士が基本的な身体機能を改善した後に、その機能を活かして日常生活の応用的な動作ができるようにサポートします。食事、着替え、入浴、料理、仕事、趣味活動など、その人が「その人らしく」生活を送るための応用的な動作や社会参加を目標とします。手芸や料理など、「作業」を通じて心身機能の回復を図ることも特徴です。

両者は、患者さんが社会復帰し、より良い生活を送れるようにという共通の目標に向かって協力します。まず理学療法士が「動ける身体」の基盤を作り、次に作業療法士がその基盤を使って「生活できる能力」を身につけさせる、というように、リハビリテーションの段階に応じて連携しているのです。

※厳密にいえば現状は、はっきりと役割が分かれているわけではありません。様々な場面でそれぞれが重なり合う支援が行われています。患者さんに不利益がないよう、その時最善の支援を行っているのです。

片輪の車は不安定なように、両輪が機能することでリハビリテーションの成果が著しく向上するわけです。そのため理学療法士と作業療法士の連携は必須と言えます。

このような背景から、理学療法士と作業療法士には共通の学びが多くあります。
実は国家試験も共通の問題が多くあります。本校でも1・2年次の基礎科目は合同の講義が多いのです。

PTもOTも学科は違えど目指す目標は同じ。
「資格」を取得することです。

さて本日の本題です。
国家試験にはPTOT共通の問題が多く出題されると言いました。
そこで、PTOTの3年生を中心に、国家試験を見据えた合同勉強会を開催しています。
基本となる基礎医学から共通の評価に至るまで、ともに学び合います。
良い意味で緊張感があり、競争も生まれます。
それぞれの専門性を交流を通じて学ぶこともできます。
そして何より、将来、両輪としてリハビリテーションを行う協調性が育まれます。
3年次から国家試験を見据えた取り組みを共同で行うことで、お互い意識が高まり、切磋琢磨しながら学び合うようになっていくことを狙っています。

理学療法士・作業療法士になるその目標は同じですから。

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