こんにちは作業療法学科の玉利です。本日は「基礎作業学」の講義の一部を紹介します。
2年生の授業で,『牛乳パックを使った小物入れ』を作製しました。
学生たちは,各々牛乳パックを5本ずつ,他に布や,色画用紙などを準備しました。
牛乳パックを寸法通りに切って,準備します。定規を使って,正確に計測しながら,カッターナイフやハサミを使って,切り離していきます。

前回は,タイルモザイクを実施しましたが,活動としては,それより少し難しいかもしれません。患者さんが作製するときは,失敗することが無いように,定規で計測したり,寸法通りに切ったりするときに,お手伝いをしなければなりませんね。
学生たちも,寸法を間違えたり,切り損ねたりして四苦八苦していました。
でも,この工程で,正確に切り出すことができないと,完成時に形が整わなくなります。

これらは,学生さんたちの力作です。牛乳パックの表面に,布や和紙などを張り,完成!


もちろん,このような小物入れを作る作業も,障害を持つ方への治療手段として使います。
運動面では,腕や指などの関節の動きが制限されている方が,この作業を行うことで,少しずつ使えるようになったり,作業を続けることで,座っている時間を長くすることができたりします。
パーツを組み合わせたり,和紙などを表面に張ったりすることで,指の細かい動きができるようになります。
運動面だけではなく,必要な時間の間,作業に集中する事ができるようになったり,障害を持つことで,何もできないと感じて不安になっている方に,まだこんな事ができる
じゃあ,次はこんなこともやってみようという気持ちを持っていただくこともできます。