実習前の実技試験を実施しました

こんにちは!作業療法学科の藤田です。

4年生は5月の連休明けから9週間の臨床実習がスタートします。

4年生の実習はまさに総まとめの実習です。

 

鹿児島医療技術専門学校では4年間の強みを活かして

1年次は作業療法の仕事の実際を学ぶ見学実習

2年次は患者さんを評価する技能を実践の場で応用する検査測定実習

3年次は患者さんの評価に加えて、その方の生活を困難にしている課題を取り上げ、その課題を解決する支援計画を立案する評価実習

4年次は立案した支援計画を指導者と一緒に実施し、改善の過程を学んでいく長期臨床実習

と、ステップアップ形式で実践力をみにつけて行きます。

 

また本校では、実習に行く前に学内で習得した知識や技術がしっかりと身についているか確認する試験を行っています。

これは、実習に行くことができる水準にあるか評価することも目的の一つですが、どこがうまくいかないか自身で気づくきっかけを与えることも目的の一つです。

うまくできなかったところは、実習までにしっかりと復習、練習してから実習に行きますので、学生さんも自信を持って実習に臨めるようにしています。

試験は一人30分程度行われ、その都度、教員と患者さん役のセラピストからフィードバックを受けることができます。

その場で即時にフィードバックが受けられるので非常に有効な改善が図れます。

患者さん役のセラピストは現役のベテラン作業療法士達ですので、試験も臨床現場さながらです。

教科書では学べない細かな点まで指導を受けることができます。

 

学生さんもこの試験当日までみっちり練習を重ねて来ていましたが、ある試験会場ではこんなフィードバックが行われていました。

「実技の技能は良くなってきています。でも皆さん患者さんのことを思って、しっかりと診て、評価を行っていましたか?」

学生さんは、はっとして聞いていました。

検査に一生懸命になるのは仕方ないかもしれません。

何のためにその検査を行うのか忘れてはいけませんよね。

頭ではわかっていても実践は難しいものです。

試験が終わってからも教員や現場の作業療法士の先生方と多くのディスカッションが行われていました。

実習まであと2週間、4年生の成長が楽しみです!