こんにちは作業療法学科の藤田です。
27日~28日の期間、鹿児島県作業療法学会が種子島で開催されました。
コロナ感染拡大の中、対面とオンラインのハイブリッド開催となりました。
離島での学会開催は鹿児島県作業療法士協会では初めての取り組みであり、種子島の一般の方々も含め多くの方々に足を運んで頂きました。
オンラインでは全国から100名を超える参加者が参加し盛況のうちに終了いたしました。
学ぶ場所にとらわれない流れは今後もますます加速してゆくことでしょう。
さて、今回の本題です。
当学科の四元先生が、この記念すべき学会で「多職種連携教育VRコンテンツ制作の報告」を行い、優秀演題として表彰されましたので紹介いたします。
藤田:このたびはおめでとうございます。発表の内容や経緯を教えてもらえますか?
四元:本校は、令和3年度文部科学省専修学校における先端技術利活用実証研究により委託を受け、多職種連携教育に関するVRコンテンツを制作しました。
藤田:多職種連携教育とは?
四元:「複数の領域の専門職者が連携およびケアの質を改善するために、同じ場所でともに学び、お互いから学びあいながら、お互いのことを学ぶこと」です。
簡単に説明すると、他の職種のお仕事内容と自分のお仕事内容をふりかえる機会です。
実は、この「ふりかえり」には、多くのことを含みますが、それはまた今度。
藤田:他職種連携が重要なことは理解できましたが、教育方法について課題があるようですね。今回はその解決策の一つを報告されたのですね?
四元:この多職種連携教育については、ご時世柄、臨床実習での学びに偏りが生じていることなど、いろいろな悩みがあります。そこで、VRを利活用することで、離れた場所でも、臨床現場に おける専門職種とその協働場面を視聴体験できます。今回は、嚥下障害(食べること、飲み込むことが難しい)に関わる医療従事者のコンテンツを制作したことを発表しました。今月から看護学科を皮切りに、各学科へ順次、このVR動画を使用した授業が始まります。私にとっても、対象となる学生にとってもVRを使用した授業は、未知の体験なのでドキドキしています。
藤田:今後の展開に期待が持てそうですね。
四元:VRの将来はどうなるのかな…5G通信技術の進化も加わることで、VRのような先端技術を用いた教材が増えて、学習者の地理的環境と時間的制約の特性は大きく変わるかもです。同時に、私たち教員側の教える方法に大きな可能性が広がることも予想できます。
藤田:四元先生はこの分野についてお詳しいのですね。
四元:笑。私は、機械オンチのくせに、新しい家電は、説明書を読まずにカンを信じて使います。
そんな私がVR…少しずつなるほどと感じることが増えてきたかなぁと実感しています。
藤田:本日は大変興味深いお話ありがとうございました。これから新しい教育が生まれてくることに私もワクワクしました。
四元:最後に、鹿児島県作業療法協会の皆様方。このような素晴らしい賞を授与して下さり、ありがとうございます。先端技術利活用実証研究の皆さんのご協力のおかげだと心から感謝申し上げます。