こんにちは!作業療法学科の藤田です。
本日は、作業療法の「評価法」という1年生~3年生の間に行う、なが~い講義の一コマを紹介します(^^♪
それだけ重要な科目ということです。
今回の講義では、作業療法士が深く関わる「手」の評価の一コマです。
本日は5つの評価を学びました(興味がある方はどんな検査か調べてみて下さいね!)
①Wolf Motor Function Test
②Motor Activity Log
③Simple Test for Evaluating Hand Function
④Manual Function Test
⑤Action Research Arm Test





普段、何気なく使っている手。顔を洗ったり、箸を握ったり、スマホを操作したり、ペンを握って勉強したり、友達とハイタッチしたり…当たり前すぎて気づかないと思いますが、皆さんの生活は手の動きなしには考えられませんよね?
普段行っている「生活行為=作業」がとっても不便になってしまいます。
実は、病気やケガ、生まれつきの理由などで、手がうまく使えなくなって困っている人がたくさんいるんです。
そんな人たちの「できない」を「できる!」に変える、手のスペシャリストが作業療法士です。
作業療法士は、作業と密接な関係を持つ「手の機能」について、深い見識を持ち、専門的に支援を行います。
私たちの手は、本当にすごいんです。
指一本一本を繊細に動かしてスマホの画面をフリックしたり、小さなボタンを正確に押したり。
時には重いものをギュッと掴んだり、ペンを握って複雑な文字を書いたりもできます。
これって、ただ筋肉が動いているだけじゃないんですよ。
脳からの指令が電気信号みたいにビュンビュン手まで届いて、たくさんの骨、関節、筋肉、そして神経がまるでオーケストラみたいに協力し合って、初めてこんな複雑な動きができます。
困った手」を「使える手」に!作業療法士のワザ
じゃあ、作業療法士って具体的に何をするのか?
手が不自由になった人が、もう一度自分らしい生活を送れるように、あらゆる角度から「手」のリハビリテーションを行うのが作業療法士の仕事です。
- 「何に困ってる?」を徹底分析!
まずは、その人がどんな時に手が不不自由を感じるのか、どんな動きが苦手なのかをじっくり観察して話を聞きます。お箸が使えない?ボタンが留められない?それとも、字が書けない?一人ひとりの困り事を細かく把握することがスタートになります。 - 治療的介入
弱ってしまった手の筋肉を強くしたり、固まってしまった関節を柔らかくしたりする、専門的な治療を行います。ただ動かすだけじゃなく、その人に合った正しい方法で、少しずつ動かせる範囲を広げていったりします。時には手術の後で動かす範囲が決められている場合もあります。そのような場合は専用のスプリント作ったりするんですよ! - 日常生活を「できる」に変える
これが作業療法士の腕の見せ所の一つ!
例えば、お箸がうまく使えなくても、少し工夫された「自助具」を使えば食事ができるようになるかもしれない。ボタンが留めにくいなら、マジックテープに変えたり、指の力を補助する装具を使ったりすることもあります。他にも、手を失った方が使う義手というものもあります。この義手の世界はAIとメカトロニクスの融合で革新的な進化を遂げてきています。近い将来、人間の手のように動く義手が生まれてくるかも! - 脳と手をつなぐリハビリ!
手がうまく動かせない原因が、脳からの指令が届きにくいことにある場合もあるんです。そんな時は、目で見て、手で触って、脳と手をもう一度しっかりつなぎ直すような練習もします。こちらも近年ではロボットやAIを使った様々な治療が生まれています。日進月歩で新しい治療法が生まれ続けているんですよ!
誰かの「できた!」が、自分の「やりがい」になる仕事
作業療法士は、病気やケガで手が不自由になった子どもから、お年寄りまで、幅広い年齢の人の「手」をサポートすることも仕事の一つです。
「ありがとう!これで自分でご飯が食べられるようになったよ!」 「諦めていたスマホ操作が、またできるようになった!」
患者さんのこんな言葉や、できなかったことができるようになった瞬間に立ち会えるのは、本当に感動的で、この仕事の大きなやりがいの一つです。
興味が湧いてきたら、ぜひ作業療法士の学校のオープンキャンパスに行ってみるのもおすすめします!
きっと、もっとたくさんの「手のチカラ」と「作業療法の魅力」に出会えるはずです!