こんにちは、作業療法学科の鎌田です。
本日は、作業療法士が関わる認知症の方々に関する情報として、「軽度認知機能障害(MCI)」についてご紹介いたします。
軽度認知機能障害(Mild Cognitive Impairment)とは?
MCIは、認知症の前段階ともいわれる状態で、記憶力や認知機能に軽度の障害が生じることが特徴です。この段階では、日常生活に大きな支障はないものの、認知症のリスクが高まる可能性があるとされています。具体的には、以下のようなことが見られる場合があります(※全てのMCIの方に当てはまるわけではありません)
- 冷蔵庫の整理ができなくなる
食材が古くなっていることに気づきにくくなる場合があります。 - 鍋を焦がしてしまう
鍋やフライパンを火にかけたままうっかり忘れてしまうことが増えることがあります。 - 何度も確認の電話をかける
約束や予定を忘れてしまい、何度も確認の電話をかけることが増えることがあります。 - 車をぶつけることが増え
判断力や集中力が低下することにより、車をぶつけてしまうことが増える場合があります。 - 会話で言葉が出にくくなる
話している最中に、使いたい言葉が思い浮かばないことが増えることがあります。
もし、身近な方にこのような症状が見られる場合、それはMCIのサインかもしれません。MCIは認知症の一歩手前ともいわれるため、早期に気づくことが大切です。そのため、地域の認知症支援サービスを利用してみるのも一つの方法かもしれません。専門的なサポートを受けることで、より適切に生活を支援することができる場合があります。
このような高齢者(認知症)の暮らしの支援にご興味がある学生の方は、作業療法の仕事にも関心を持っていただけると嬉しく思います。