ハンドケア実習の番外編として開催された「フットケア講座」は、作業療法士の視点から足の健康を深く考える貴重な機会となりました。

理学療法士が動作機能の改善に焦点を当てるのに対し、作業療法士は日常生活活動(ADL)の自立支援という視点で足の健康に関わります。足のトラブルは、入浴や着替えといった基本的なADL、さらには足の保湿などのセルフケア動作を困難にすることが少なくありません。
講座では、足浴、マッサージ、ファイルを使った角質ケア、そして保湿を実践し、一連の流れを学びました。なかでも特に心に残ったのは、足の保湿のようなセルフケアを、対象者の方がご自身で行えるようにサポートすることの重要性です。手の動かし方や体を傾ける方法を一緒に練習するだけで、その方の自立につながることを考える機会となりました。

「足が健康だと、こんなに毎日が楽しくなるんだ!」と、足の健康が私たちのQOL(生活の質)を大きく左右することを実感しました。
