10円玉を見つけろ!!

いやー、暑いですね(ーー;)

暑い日は炭酸ですよね・・・と思い小銭を握りしめて、自販機へ向かいました。

 

その時、10円玉を砂利道に落として、見失ってしまいました・・・

なんとか目を凝らして見つけ出しましたが、結構時間を費やしてしまいました。

皆さんもこのような経験ありますよね・・・?

 

こういう時、砂利道に落ちた10円玉をもっと効率的に見つけ出したい。

ということで、砂利道に落ちた10円玉の効率的な探索を画像処理でできないか試してみました。

 

まずは実際の画像です。

背景と10円玉が見事にマッチして10円玉が見つけにくいですね。

このような画像を低コントラスト画像と言います。

ちなみに、医療画像でも低コントラスト画像に対する研究は多く報告されます。

皆さんはどこに10円玉があるかわかりましたか?

正解はこちらです。

パッと見では、難しいですね・・・

では、画像処理を試みたいと思います。

10円玉探索には以下の画像処理を順に行いました。

 

①Smoothing(画像のボカし処理)

画像をボカすことで、画像中に撮影された物体の輪郭情報が欠落して、おおまかな信号情報のみ取り出せます。

 

②2値化(画像を白黒色のみに変換)

画像を白黒色のみにすることで、コンピュータにモノを認識させやすくなります。

 

③更に信号の情報を特定していきます。モロフォロジカルフィルタ: opening (2値化画像に対する信号処理)

 

④更に更に信号検出の条件を絞るために、画像にメディアンフィルタという処理を加えて、小さな信号(ノイズ)を除去。

不要な情報(ノイズ)を除去することができました。

 

⑤Analyze particles(粒子の解析・分析)

コンピュータが自動的に真円に近いものを類似度探索し、候補をあげてくれます。

分かりにくいですが、黄色い枠で囲ってくれてます。

5つの候補まで絞ってくれました。これだけでも楽ですね(^^)v

画像処理前画像(元の写真)と比較しながら、10円玉を探索することで、やみくもに探すよりは効率的だと思います。

改善点や更にシンプルな探索方法はあるかと思いますが・・・(笑)

今日はここまで!!

 

コンピュータへ信号を認知させるまでの、画像処理技術の紹介はできたかと思います。

診療放射線技師は検査・機器管理だけでなく、画像処理技術の知識も重要です。

 

夏休み期間は過ぎましたが、9月16日(土)、10月以降もオープンキャンパスは開催しています。

少しでも興味を持ちましたら、是非、参加してみてください(≧▽≦)