1月も後半になりました。
平川校は一昨日からの雪で休講等が発生し、国家試験や臨床教育(実習)を迎える学生さんにとってあわただしい日々が続いておりますが、サイトをご覧の皆様におかれましても学業や仕事でお忙しい毎日ではないでしょうか?
さて、昼間部作業療法学科では高次脳機能障害を持つ方々(ぷらむ鹿児島)の社会支援及び学生の教育として、脳トレを毎月実施しています。
本日も本年最初の活動として「書初め」を昼間部3年生と共におこないました。
この書初めは、もともとは宮中や文人の偉い人が行っていたものが、江戸時代の寺小屋を通じ広まったものとされています。
脳トレでは書初めを学生と一緒にただ書くだけではなく、参加者の皆さまと活動を通じこころや関係構築、コミュニティライフの支援も目的とするTheraputic Recreation的意味合いもあり実施しておりますので、学生もこの日の時間のためにいろんな方法や準備をしております。
書初めの前に・・今年も恒例の頭の体操をおこないます・・
迷路です。一人の学生○○さんが時間をかけ昨夜用意してくれました。ありがたい次第です。遂行機能に対してのプログラムに入ります。普通のかたも難しい部類に入りますが、フロー体験が上手にできるよう迷路の難易度を工夫しています。さすがです。
実施時間も、学生さんが効果的な活動を行うため分刻みで調整しています。こんな細かなことが治療的な意味を考える作業療法にとって重要なことなんです。スケジュールを考えた3年生は教員のヒントですぐ時間調節や準備ができる学生が多いです。
さらに、参加者の方々と場の共有や関係構築のため、自ら話しかけたり働きかけようとしてくれます。
入学当初は個性があるといわれたクラスですが、3年生になり自ら行動しようという学生集団となり、その成長ぶりに私達教員も感動するばかりです。
書初めを実施した後、その思いを参加者の皆さまと学生で共有しました。
本年の国体の障害者枠に出場したいとお話された○○様
学生に対してエールを送って頂いた○○○○様
身近な人が病気を患いその時に伝えた言葉を記して頂いた○○様 etc・・
一人ひとりでその書初めの想いは違うのですが、皆様の書いた想いは参加した方々には伝わったのではないかと感じます。
ひととひととの関係をひとつの作業は変えてゆきます。
私達、作業療法学科では学生自らがactive leanerとなり、参加者と学生がinteractiveな関係をつくるカリキュラムで、学ぶ力を向上する取り組みをおこなっています。
また次回の脳トレも報告しますのでお楽しみに。。。
追伸:私の毎年恒例の書初めは「想い」と「?」です。皆さまに伝わりましたか?
文責:kamata