作業療法士の「作業」って何?

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こんには、作業療法学科の藤田です。

作業療法の作業ってどんな意味か分からないですよね。

人によっては農作業のような作業をイメージする方も多いと思います。

今日はすこし作業について述べてみます。

作業療法の作業とは

 

個人にとって意味と目的のある行為です

 

おいおい抽象的だな!と思われるかもしれません。

一言で語ることが難しいのが作業です。

そのため、なかなか社会での認知が広がりません(;^_^A

もう少し具体的に述べてみます。

朝起きて、顔を洗い、食事をとり、身支度をして学校に行き、勉強し、友人と談笑し、放課後はクラブ活動やアルバイトに勤しみ、週末はレジャーを楽しむ。

このように普段あたりまえに行っている、あなたにとって特有の意味と目的のある活動を作業(生活行為)と呼んでいます。

これらが一つでもできなくなったことを想像してみて下さい。

不便じゃありません?生活が成り立たないですね。

そして、何よりも楽しみが減ってしまいますね。

いずれはあなたらしさを見失ってしまうかもしれません。

 

作業療法ではからだの不自由さや、こころの問題で、作業がうまくできなくなった人や、そうなることが予測される人に対して、再び主体的で自身が望ましいと思う生活が行えるように、作業を用いて支援します。

 

一人一人作業は違いますので、作業療法はまさにオーダーメイドです。

 

私たち作業療法士は

作業を通して健康と幸福の増進を図ります。

 

作業療法士は「病気やケガ」に限定して支援を行っているのではなく、「作業」に対して支援を行います。これは私たちにとって非常に重要な視点ですし、そこに作業療法の魅力や面白さがつまっています。

リハビリテーションでは「人としての尊厳を取り戻す」ことも重要な支援になります。作業療法では人の生き方をとても大切にするんです。

 

この話題については、また事例を踏まえながらお話ししたいと思います。

ちょっと真面目な話になりましたが、最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました。