食事つくりと多職種連携:精神分野の作業療法

1年生はこれまで「食べること」を学んできましたが、今回は第2部として「食事を作る活動」にステップアップしました。本日は、精神分野で活躍されている作業療法士の先生をお招きし、多職種連携について学ぶ授業が行われました。

授業では、院内で実施されている作業療法活動の一部を体験しながら、リスク管理を含む多職種間での協力や視点の共有について考えました。
写真は、レシピ作りを通してみんなでリスク管理を考える様子です。

「家庭の隠し味」のアイデアや、一人暮らしを始めた学生ならではの工夫など、新鮮な視点が飛び交い、「へぇ~」とうなる場面が多々見られました。
学生たちは楽しみながら学びを深めた様子でした。

作業・理学・言語の連携を描く:合同授業の最終日

本日、言語聴覚療法学科との合同授業が最終日を迎えました。
最終日の恒例となっているポスター制作では、「3職種が揃うことで生まれるメリット」をテーマに活動を行いました。今年はどんな力作が揃ったのでしょうか?

学生たちは、VR動画等を視聴しながら、それぞれの職種の役割や特徴について意見を交わしました。その後、作業療法、理学療法、言語聴覚療法の学生が1つのグループとなり、イラストや言葉を使って、お互いの職業をどのように表現するか試行錯誤。グループ内での議論も活発に行われ、各チームならではの視点やアイデアが生まれていました。

完成したポスターは学生同士で共有し、「いいね!」と思う作品に投票しました。
1位の作品

2位

3位は2枚


各グループが制作したポスターには、チームの個性や協働の成果が見事に反映されており、多職種連携の魅力が存分に伝わる内容となっていましたよ。

広がる多職種連携の可能性:1年生の授業より

今回、多職種連携の授業には、言語聴覚療法学科が加わり、理学療法学科、作業療法学科と合わせた3学科が合同で授業を行いました。各学科から1つのチームを組み、与えられた課題に対してチーム全員で意見を出し合い、答えを導く活動に取り組みました。

チーム編成は、募集定員の関係から理学療法学科の学生が多めとなりましたが、話しやすい雰囲気をつくり、積極的に話題を振るなど、活発な意見交換が行われていましたよ。

ここで、作業療法学生からの授業感想をご紹介します。

  • 「話し合いの重要性を実感しました」
    人によって意見が違うので、話し合いの大切さを感じました。将来、作業療法士として現場で他職種と連携しながら患者さんを支えるためにも、今回のような練習が役立つと思います。
  • 「新しい出会いと学び」
    グループに女性が一人だけでしたが、積極的に話を振ってもらえたおかげで安心して授業に臨めました。意見が分かれる場面もあり、頭で理解していても言葉にできないときがありましたが、他学科のメンバーと交流し、意見を出し合いながら一つの結論に至れたのは貴重な経験でした。

他学科との交流を通じて他者を思いやる心が育まれることは、将来、医療の現場等で役立つ大切な力です。
これからも対象者を中心に据えた連携力を、4年間を通してしっかりと身につけていきます。

次回の授業では、VRを活用した多職種連携を体験する予定です。
また、その様子もお伝えしますので、ぜひお楽しみに!

 

整容動作のリハビリテーション:整容実習での成長と学び

学生たちは全2回の整容実習に取り組みました。
実習の流れとしては、1回目の実習→振り返り→最終実習となっています。

最初の実習を終えた学生たちからは、「利用者様に合わせて力加減を調整できた」「目を見て話すことができた」と、相手への配慮ができたことが語られました。一方で、「緊張で手順を忘れてしまった」「思った以上にうまくできなかった」「自分から話しかけるのが難しかった」という悔しさも見られました。このような経験を踏まえ、前田先生から前向きなアドバイスを受けて臨んだ最終回の実習では、学生たちの成長がさらに際立ちました。

例えば、相手の聞く力に合わせて声の大きさを変えたり、分からない鹿児島弁を積極的に質問したりと、利用者様を深く理解しようとする姿勢が印象的でした。こうした経験を通じて、学生たちはコミュニケーションの重要性を再認識し、確かな自信を育んでいるように感じます。

また、1年生にとっては来年1月から始まる見学実習が初めての実習経験となります。
この見学実習では、作業療法士としての基本的な接遇マナーやふるまいを学び、次のステップへの基盤を築く場となるでしょう。コミュニケーションがカギとなる実習ですので、学生たちがこの経験を通してさらに自信をつけ、将来に役立ててくれることを願っています。

地域と連携する職業リハビリテーション:鹿児島障害者職業センター見学体験記

私たち作業療法士の仕事のひとつに「職業リハビリテーション」があります。
職業リハビリテーションとは、障害や病気を抱えた方が就職を目指す際の困りごとや課題に対して支援を行うものです。この支援は病院や施設内だけでなく、地域でも幅広く行われています。

本日は「鹿児島障害者職業センター」へ見学に行き、現場での支援活動を学びました。
鹿児島障害者職業センターでは、利用者が安定した職業生活を送れるよう、職業準備やスキルの分析を徹底し、チームでサポートしていることが分かりました。

実際に、スキルアップを目的とした練習メニューや分析内容も体験させていただきました。
体験の中で、学生からも「練習の目的は何か」「こうした状況でどう対応するのか」などの質問が活発に出ており、その姿がとても印象的でした。





(↑ 私も蛇口の組立に挑戦!初めて蛇口を作りました。)

最後に施設の方々から、「将来、皆さんが作業療法士になり、患者様が退院する際には、ぜひ私たちと連携をしていきましょう」という期待を込めたメッセージをいただきました。
貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。

「食」を通じた学び:食事が支える健康美

今回の授業では、株式会社明治様より管理栄養士の先生をお招きし、「健康美を叶える食事」をテーマに多職種連携について学ぶ機会をいただきました。
リハビリ職として幅広い年齢層の社会参加を支援する中で、特に成長期のお子さんも含む対象者にとって、食事の重要性を知ることは大変意義があります。

講義では「ご飯を食べるとは?」というテーマのもと、理学療法と言語聴覚療法学科の教員より食事と身体・脳との関係を学びました。

管理栄養士の先生とは、まずは学生たちも自身の食生活を見直すことからスタート。
特に朝食の重要性が話題に。
朝食を摂るのが苦手な学生に対し、管理栄養士の先生は「100%果汁ジュースや飲むヨーグルトから始め、パンやチーズを少しずつ加えると良い」とアドバイスをくださいました。
これには学生からも「これならできそう」と前向きな声が上がりました。

私自身も今回の授業で新たな学びがありました。
特に「牛乳由来 αーラクトアルブミン」という成分について知り、これは女性の健康を栄養面からサポートする成分として注目されています。
意外にも、好きなグミやヨーグルトの上澄み液に含まれていることを知り、捨てていた自分を少し反省しました。

気になる方はぜひ調べてみてください。

「食」を通じた学び:スポーツと栄養を考える1年生の授業

本校のリハビリテーション専門職教育(PT・OT・ST)では、「人と人の連携力が基盤となる」をテーマに、多職種連携教育を行っています。
4年間の学びを通して、異なる専門職の視点を尊重し、共通の目標に向かって協力することで、多様性を認め合いながら共に成長する力を養います。

1年生は、日々の生活に欠かせない「食」を通じて、各職種の専門性を学びます。
今回は、株式会社明治の管理栄養士を講師に迎え、スポーツと栄養について学ぶ機会がありました。

講義では、普段の食事を通じて、アスリートの食事量や内容との違い、そして私たちが日常生活で心がけるべきポイントを学びました。

さて、ここで問題です。
「1,095回」――この数字が何を表しているか、わかりますか?

土と会話する?

作業療法学科2年生、基礎作業学Ⅳの授業では、患者様に提供する様々な活動の持つ治療効果(効能)や特徴を理解し分析する為に、実際に実技を体験します。今日は、土に親しむ陶芸です。小さい子供の頃に泥まみれになって土いじりして遊んだ事を思い出す本日の授業となりました。人は原始の感覚に戻ると、自ずと笑顔になるものです。土をいじると、皆、笑顔、本当に楽しそうです。ただ、この授業は体験した事を分析する事も大切です。レポートの事も忘れず、工程毎にスマホで写真に収めておりました。作業分析・動作分析、初めての事に取り組む学生たち、頑張れ~!

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評価臨床実習を前に:VRで学ぶ早期リハビリとチーム医療の連携

3年生は11月中旬より、評価臨床実習が始まります。
この実習では、各学生が担当する対象者を受け持ち、さまざまな検査結果をもとに、
具体的なリハビリテーションゴールと作業療法プログラムを検討します。
そのため、カルテの閲覧や、対象者の治療を支える関連職種からの情報収集が重要です。

今回、実習に先立ち、VRを活用した事前学習を行いましたよ。
動画では、急性期病棟でのリハビリテーションの様子や、飲み込みの検査を行う場面が紹介されており、
早期からのリハビリテーションの重要性と、チーム医療の役割について学びを深めることができました。

より 麗しく!

就職専門部署キャリアセンター身だしなみやマナー指導の一環として今年から始まったスペシャル・ビューティー講座も今回で第3回目となりました。本日は、作業療法学科4年生の女子学生が対象です。普段、化粧をほとんどしないという学生も多い為、前田先生に化粧道具を借りて、初めて見聞きする手順や道具類、知らなかったテクニックの数々を学ぶことができました。座学部分も熱心に聞き入って、自身を美しく見せるだけでなく、患者様にいかに情報提供できるかという副次的な学習にもなりました。

今日獲得した笑顔・麗しさは、明日からの就職活動、そして、春から社会人として過ごす毎日にも存分に活かされる事でしょう!

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