作業療法学科 Blog
作業療法学科の特徴
めざす資格
作業療法士/国家試験
福祉住環境コーディネーター2級
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学びのポイント
Point1. 本物の実践力を身に着ける
学内で対象者様と実際にかかわる実践場面を積極的に取り入れることで、知識偏重型になりがちな医療教育を実践型に変える様々な仕組みを作っています。
教員援助のもと、高次脳機能障がい者家族会「ぷらむ鹿児島」の方々(当事者と家族)を対象に、学生がオリジナルの作業を企画・実施するボランティアを定期的に実施しています。
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ぷらむ鹿児島
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自己紹介・挨拶本日の流れ
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ヒアリングこれまでの生活でお困りのことなど、対象者から得られた情報をもとに活動を企画していく。また、お互いのことを知りあう貴重な時間
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活動例① リズムダンス
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活動例② かるた
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活動例③ 七夕飾り(季節のイベント)
Point2. 他学年合同授業で問題解決能力を養う
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他学年合同でチームを編成し、課題に対する問題解決能力を養う授業。自ら考え、意見できる主体性を身に付けます。 1・2年生は、3年生の背中に学び、3年生は集団をまとめる器量を得ます。 普段の学習に必要なことを確認できたり、実習や就職の相談もしやすい関係づくりができます。
Point3. 4年生ならではの
充実した教育プログラム
臨床を想定した実技試験を数多く実施し、一人ひとりに合った個別指導を行います。
自分で考え、ディスカッションしたり、発表したりする機会を数多く経験します。
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Point4. ICTを積極的に活用
情報の共有化や学習効果を高める
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ICTを積極的に活用した授業を行います。スマートフォンを使ったリアルタイムの質問や、授業前後の理解度テスト、課題のデータ共有等を行い、個々の理解度を確認しながら授業を展開します。
4年間のステップ
1年次
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こころとからだのしくみを学ぶ
基礎医学の習得から始まり、リハビリテーションに必要な教養や社会人として必要な接遇も身に付けます。1週間×2施設の見学実習を体験し、作業療法士としての第一歩を体感します。
2年次
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作業療法を行うための知識を学ぶ
1年次に修得した基礎医学の知識を基に、病気の仕組みの理解、作業療法を行うための検査や、治療に用いる作業を実技形式で学んでいきます。 さらに、1週間の検査測定実習を通じて検査の技能を高めます。
3年次
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作業療法を行う方法を学ぶ
1、2年次に培った知識を活用し、様々な患者さんを想定した演習を通して作業療法の手法を学びます。 その後3週間の評価実習を行います。 また医療人として不可欠な研究について、その手法手順を実践します。
4年次
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作業療法士に必要な高度な実践力を養う
卒業後の実践力を修得すべく、2つの施設でそれぞれ8週間の臨床実習を行います。 国家試験対策授業では、合格率100%を目指します。 また、通所・訪問リハビリテーションに関する1週間の実習も行います。
作 業 療 法 の 作 業って何?
作業にはたくさんの意味があります。 私たち作業療法士は人の人生や生活に関わるすべての活動を作業と呼びます。 障がいなどによって、作業を行うことが難しくなっている人を対象に、 作業療法士がリハビリテーションのプログラムをつくります
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同じ人は一人もいないように、好きなこと、やりたいことは一人ひとり違います。方法も違います。 大人から子どもまで、その人らしく、健康や幸福を感じられることを目指して、その人が「したい作業」を実現していく、作業療法とはまさにオーダーメイドのセラピーです。
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一人ひとりのやりたい作業を実現していくために、作業療法士にはたくさんの引き出し(知識や技術)が必要になります。
本校にはこれらの知識や技術を しっかり学べる プログラム・環境が整備されています
カリキュラム
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身体分野
からだの動きづらさがあっても、対象者が望む作業(やりたい事・できるようになりたい事)を行えるように、その問題点だけでなく残された機能も最大限に活用して再び作業が行える知識や技能を高めます。
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精神分野
こころの問題で、自分らしい生活や社会参加が行えていない対象者の方々の生の声に耳を傾け、その改善策や病気との向き合い方、社会復帰に至る支援過程について学びます。
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老年期分野
身近な家族をモデルに、これまでの人生を紐解き、これからの生活(健康と幸福)を提案する授業を通じて高齢者に対する作業療法について考えます。
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発達分野
発達に課題のある子どもに対して、将来的に地域の中で自立した生活を送るために必要な学びを得られる環境づくりの支援を学びます。
保育観察実習
子どもの「できた!」を支援する
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保育現場に赴き、子どもたちと先生たちそれぞれの困っていることに目をむけ、「ともに生活する」を提案する専門家である作業療法士の役割を考えます。
関連資格の取得
福祉住環境コーディネーター2級
福祉住環境に関するさまざまな問題点を抽出でき、当事者のニーズ、経済的状況、福祉制度、建築による対応、福祉用具による対応等を総合的に提案し、各専門職と連携し最適な解決策を提案できるだけの知識・技能を有す資格取得を目指します。 作業療法士としての付加価値を高めるもので、3年生で受験があります。
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教員からのメッセージ
活躍する卒業生
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垂水市立医療センター
垂水中央病院 勤務
作業療法士 田頭 美乃
2023年 作業療法学科卒業
武岡台高校出身
地域の中核病院として、
総合的かつ継続的な地域医療の実現に携わる
私が勤めている垂水市立医療センター 垂水中央病院は、垂水市内唯一の入院医療機関として急性期から回復期および慢性期、在宅医療までを担うケアミックス型の病院となっており、様々な疾患や病期のリハビリテーションに関わることができます。
また充実した新人教育があったり、外部の研修会や学会などにも参加しやすい環境もあり日々の業務と自己研鑽を両立することができる所も魅力的です。
今後も対象者に最善のリハビリテーションを提供できる作業療法士になれるよう、自己研鑽に励んでいきます。
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Mellow Amami合同会社 運営
※健康経営支援やキャリアコンサルティング、心理カウンセリング等を請け負う会社
平城 修吾<作業療法士/公認心理師 /診療情報管理士/ キャリアコンサルタント>
大島高等学校出身⇒吉備国際大学大学院出身⇒
原田学園こども・医療秘書専門学校出身⇒鹿児島医療技術専門学校 作業療法学科卒(2015年)
~高校生や在校生に向けた声~
「学生時代に意識して取り組んでいた方がよいこと」
私は「小さな挑戦を繰り返すこと」が大切だと思います。作業療法士は対象者の人生に寄り
添い、よりよい経験を重ねていくお手伝いをする仕事です。それを実現するために私たちは、
対象者と対話を通して目標を定め、あらゆる作業を用いて支援を行っていきます。そのため
には、作業療法士である自分自身が色々なことに興味・関心を持ち、多くの作業を実際に経
験している必要があります。それは勉強でもバイトでも人間関係でも何でもよいです。話し
たことのないクラスメイトに思い切って話しかけてみたり、友達がハマっている趣味に一
緒に取り組んでみたりして自分自身の経験を大いに増やしてください。その「小さな挑戦」
を何度も積み重ねて得た経験は、皆さんが作業療法士になってから大きな財産になると約
束します。
「作業療法の魅力と可能性」
作業療法の考え方は何事にも応用できることが最大の魅力だと感じます。作業療法士は、身
体や心にまつわる医学的な専門知識を持ち、さらに、人々の暮らしを豊かにする知識と技術
を持っています。これまで作業療法士は主に病院や介護施設のような医療・福祉領域で勤務
していましたが、近年はその知見を活かして、学校や自動車運転免許センター、刑務所、一
般企業へ活躍の場を拡げています。作業療法士は、これまで通り医療・福祉で対象者の「や
りたいこと」を実現しながら、それと同時にその枠を飛び出して、地域社会にも貢献できる
大きな可能性を秘めています。これから作業療法士を目指す方は、医療・福祉領域で働く自
分をイメージしつつ、そこで得た経験を活かして、地域や社会で活躍できる未来を創ってい
きましょう!
在校生に聞きました
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知識だけでなく技術も身に付けた作業療法士へ
高瀬 美海 作業療法学科2年 沖永良部高校出身
私が医技専に入学したのは、県内唯一の4年制専門学校であるため3年制の学校よりゆっくり学ぶことができ、多くの実習期間もあるため、知識だけでなく技術も身に付けることができると思ったからです。 先輩たちとの縦割り授業を通して勉強や実習についてのアドバイスをもらえること、他学科との多職種連携授業を通して他学科との交流やチーム医療について学べるところが魅力です。 私は同じ目標を持つクラスメイトと共に切磋琢磨して勉学に励み、自分の目標とする作業療法士を目指して努力していきたいです。